白樺王子の愛するブログ

ほんとうのしあわせのために

【小話】否定癖のある人は悪気はなくコミュニケーションの一環だと思ってるかもしれない

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気付かないで大変不幸になりました

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この記事を読んで僕は昔の自分を思い出しました。僕も元妻との間に作った家庭ではこの記事のモデルのように何でも否定から入る癖があったと思います。今考えると、そりゃ、嫌になるよねってわかるのですが、当時の僕は全然悪いことだと思っていなかったので怖いです。

僕の場合は祖父が否定癖がとても強い人でした。「そうじゃなしに」とか「いや違う」といった言葉が大体しゃべりだしでした。子供のころは全然何とも思っていませんでしたが、大人になってから祖父と関わるのがだんだん億劫になっていたのは、何をしても否定されることがいい気持ではなかったからだと思います。

祖父は若いころに親がいなくなってしまった親戚姉妹をひきっとて自分の子供のように育て、その姉妹からはお兄さん、お兄さんと慕われていましたし、姉妹の結婚した旦那さんからも尊敬のまなざしで見られていました。

そのことから、上からものを言うことがいいことで、教えてあげていると本人は思っていたように感じています。

そんな家庭を目の当たりにしていた僕は、やはり否定癖が強く、自分が尊敬されることに快感を感じてしまっていました。威厳のある人格に憧れ、理想を高く持つ割には、行動力が薄く、飽きっぽく長続きしない、こう書いていると自分で悲しくなってきてしまいます(笑)。情けないです。

そんな僕ですから、元妻は結婚して最初の数か月はまだよかったのかもしれませんが、だんだん僕の素性がわかってきたころには、僕と結婚したことを後悔していたのかもしれません。実際離婚の理由に4年間の悩みという言葉を聞きました。(結婚生活は6年でした)

しかし僕は、自分がなぜ悪いのか、まったくもってわかっていませんでした。そうなんです。当の本人は相手を否定することに何の悪気もないんです。結婚する前にも何人もの女性とお付き合いしていましたが、やはりみんな口をそろえて指摘するのは、上からものを言う態度でした。

一人の女性とは数年くらいお付き合いはするのですが、関係が親密になってきて遠慮がなくなる程、なぜか相手の機嫌が悪くなる、理想の関係には程遠くなっていくことに気付けないのです。

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離婚や失恋から多くを学びました

僕が無意識にだしていた否定の言葉で、多くの人を不快な気分にさせてきてしまいました。そして、離婚や失恋など不幸な出来事をたくさん経験しました。離婚して一人に戻った時、僕は本気で自分の行動を見直す機会をもらいました。自分の発言、相手の気持ちを考えてものを言えているか、離婚という経験を通していろいろなことを学べたと思います。

僕はそれまで自己啓発なんてほとんど興味がなかったし、ちょっと見下してみていた部分もあったと思います。しかし、改めて自分を見つめなおしてみると、指摘されていることが全部自分に当てはまっているし、直すきっかけとして目からうろこの情報ばかりだということに気づきました。

そして僕は、自分が発する言葉に他人への否定が出ないように意識するようになりました。でも気を抜くとどっかで否定していることにすら気づいていない時があるので、そういったときは次はそういう発言をしないぞっと自分に言い聞かせ何度も何度も気を付けていると、やがて否定の言葉は自分から消えていきました。

そうするうちに、自分の心も綺麗になっていくのがわかって、今の自分ならもう一度恋愛をしてもいいんじゃないか?って思えた時にあっちゃんと出会うことができました。

あっちゃんは僕にとてもいいことをたくさん教えてくれました。あっちゃんは今では僕のことを「存在を歓迎している」と言ってくれます。そして今までの経験はすべて僕たちが出会うためのプロローグに過ぎないと言ってくれました。

今ではこうして、自分のしあわせを追究できる自分にまでなることができて、人生で一番豊かで幸せな時期だと自負しています。

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否定癖を直すには自分の発する言葉に注意すること

厳格な家庭で育つとどうしても否定癖が付きやすいと僕は考えています。「でも」「いや」「しかし」など、議論をベースにするコミュニケーションが家庭内でのコミュニケーションになりやすいからだと僕は思っています。そしてそのコミュニケーションが基礎となって育ってしまうと、それが普通だと思ってしまい、言葉を発すると嫌な顔をされてしまう、なぜ悪いのかわからないという僕のような不幸に見舞われてしまうのだと思います。

僕が気を付けたことは、相手の言葉に肯定も否定もしないこと、それだけです。「でも」「いや」「しかし」などの否定の言葉をなるべく避けるようにして、「なるほど」「そうなんだ」「うんうん」といった共感の言葉を多く取り入れるよう心がけました。

そして相手に否定の言葉を投げかけられたときは、「そっか」とうなずくだけ。それ以上の言葉は出さないようにしました。

まだまだ、油断すると相手を否定する心が出てきてしまうことがありますが、意識しているとしていないでは雲泥の差があると僕は思います。

常にいい気持でいられるよう、自分の物差しで相手を図らないように気を付けて、否定でなく、共感の心を心がけていれば、きっともっともっと幸せな毎日が送れるようになると僕は思っています。

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撮影地:宮城県 雨の瑞鳳殿

撮影機材:Leica SL  Vario-Elmarit-SL 24-90mm